――今年公開された『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』についてお聞かせください。
保志:劇場版公開まで、ゲームや商品関連としては「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の仕事は、たくさんありましたが、ただ「続きはどうなったんだろう」という気持ちがつきまとっていた18年間でした。ファンの皆さんにも「続きは?」と言われてきましたし、自分としても続編を待ち望んでいたので、本当に今年はいい年だなって(笑)。
――公開後、周囲からの反響はいかがでしたか?
保志:待ってくれていた人たちの熱意がすごかったですよね。もちろん自分自身も待っていましたが、自分以上に盛り上がってくれる人たちがたくさんいて、本当に皆さんから愛されている作品なんだと感じました。
――現在、受注中の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のBlu-ray、DVDについてお聞かせください。
保志:発売は年末と少し先ですが、そのための準備……、豪華な特典もありますし、待つ楽しみの期間も含めれば、きっとあっという間でしょう! 実際、劇場に何度も足を運んでくれたファンの方がたくさんいらっしゃって、きっと何度も観てくれた方たちがBlu-rayやDVDを手にしてくれるはずですし。それに今回、4K ULTRA HD Blu-rayという映像のクオリティが非常に高いバージョンもあるので、ぜひ再生環境を整えてもらって、自宅でじっくり観てほしいなと思っています。
――豪華特典については、いかがですか?
保志:ドラマCDもあるし、映像特典もイベント「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL 〜CONNECT あの時代(とき)を超えて〜」なども収録しています。それこそ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を盛り上げてきた活動の集大成です。劇場版公開に至るまでのみんなの気持ち、熱気も感じてもらえるはずです。映像としてはもちろんですけど、ファングッズ、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』という作品の思い出というか、カタチあるものとして手元においてほしいですよね。
――新作を観ていかがでしたか?
保志:作品としては、コズミック・イラの物語の続きとして、どうなっていくだろうという部分が一番気になるところでしょうけど、やはりどうしてもキラ視点になってしまうのですが。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を経て、キラとラクスの関係はちょっと安心している部分、もう落ち着いてしまったと思っていたところに、ちゃんと新しい波紋があって。ふたりの関係を深堀しつつ、物語としてしっかりと見せてくれた。自分でも、めちゃくちゃ感情移入できましたね。それでいて、完成した映像を観ると、自分が演じてはいるけど、いち視聴者としても、キラとラクスふたりにとって、すごく大切な物語だと感じられました。
――新作ならではの難しさはありましたか?
保志:新たな物語であり、続編であり、本編的には『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から2年間経過したキラでした。ただ、現実の自分としては18年間経っているだけに、演じることへのギャップはありました。それにキラの内面も、空白の2年間のなかでまた思い悩むこともあって、それこそ『機動戦士ガンダムSEED』の頃に戻ったような印象もあって。キラ自身、成長してきたところで、いろんな障害もあり、セリフひとつでも演じることの難しさがありました。
――今回、アスランとの関係も印象的でしたよね。
保志:本当に頼りになる親友が戻ってきてくれたな、と。いろんな場面でアスランに助けられました。キラが弱音を吐いていたところを、アスランがガシっと支えて、ちゃんと気づかせてくれましたよね。前半、あまり(アスランの)出番はなかったですけど、登場してからは常にキラを助けてくれて。あらためて“頼りになる男”と思わせてくれたのは、嬉しかったです。
――アスラン以外で気になったキャラクターはいますか?
保志:シンですね。今まで戦ってきた関係だったのが、すごく頼もしい仲間になり、劇中でも活躍しています。今回、キラが弱いところを見せている分、アスランやシンに支えてもらい、しかも3人で戦えて。実際、アフレコでも、すごく頼もしい仲間とまた一緒にできて、すごく楽しかったし、嬉しかったですね。
――そんな『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のアクスタシリーズはいかがですか?
保志:パイロットスーツや制服などのコスチューム違い、シュラたちファウンデーションのメンバーいますし、バリエーションが豊富ですよね。ラクスの新しいパイロットスーツも新鮮です。めちゃくちゃ種類があって、台座を繋げて飾れるのがいいですね。サイズも大小あって、特にビッグサイズは遠目に飾るのにいいですよ。
――今度、新商品として、極小サイズも発売予定となっております。
保志:え? なんでこんなに小さいんですか?
――ガンプラなどの立体と一緒に飾るなどの楽しみ方もできるアクスタになっています。約1cm、1/144のイメージです。
保志:なるほど! 実際のサイズ比だと、これくらいの大きさってことですか。
――ご自身でアクスタを集めたり、飾ったりすることはありますか?
保志:集めたりはしていないのですが、サンプルなどをいただくことは多いですね。アクスタは手頃なサイズですし、フィギュアよりも場所をとらないので、数をそろえたり、並べて飾るのにいいですよね。ディスプレイ時の入れ替えも手軽ですし、その時々の気分でいろんな楽しみ方ができるグッズだと思います。街中でバッグなどに付けてる方もよく見かけますよ。こういうアイテムがあると嬉しいですよね。けっこう手軽に一緒に連れていけるイメージがあります。グッズ化のリクエストでもかなり上位にランキングされているようですし、やはりみんな欲しいんでしょうね。
――今後、どんなアクスタが欲しいですか?
保志:キラの私服ですね。実は新しいコンパスの制服姿にまだ慣れなくて(笑)。キラはいつもの私服が好きみたいですけど、そろそろ新しい私服も見てみたいです。それに『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも、まだアクスタ化されていない人気キャラクターもまだまだいますし、さらにラインナップが増えると嬉しいなと思っています。「このキャラクター出してください」みたいな声があれば、きっと実現する可能性もあるでしょうし。モビルスーツとの組み合わせのアクスタとかもほしくなりますよね。
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
保志: 「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」は、いろんな商品を紹介できたり、ゲームがあったり、ただ仕事をしているだけじゃなくて、個人的な趣味の部分も大きい作品です。本当にいろんな楽しみ方ができて、きっと仕事で関わっていなかったとしても、普通にファンになっていたと思います。だからこそ、作品を応援してくれる人たち、グッズを集めてくれる人たちの気持ちがすごいわかる。ファンの皆さんは、ある意味自分自身でもあるんですよ。それこそシリーズとして放送当時からいろいろなグッズが出ていましたが、今回の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でさらにグッズが増えてくるはずです。皆さんの声を商品開発の方にも活かしてもらえるはずですので、そういった部分でもまたたくさん応援してもらえると嬉しいですね。今後も皆さんといろんな形でお会いできると嬉しいなと思っていますので、ぜひ、ぜひ、これからもよろしくお願いします。
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保志総一朗
アーツビジョン所属。「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」のキラ・ヤマトのほか、『マクロスF』(ブレラ・スターン)、『アイドリッシュセブン』(百)、『デジモンセイバーズ』(大門大)、『最遊記』シリーズ(孫悟空)など数々の作品に出演。また歌手としても活躍。2023年には声優活動30周年アニバーサリーミニアルバム「Restart journey」をリリースしている。
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