「プレミアムバンダイアプリ」ver.4.0.0以前のサポートサービス終了について 年末年始期間中のお届けおよびお問合せについて 【プレミアムバンダイ】会員規約の改定について (11/11更新)

HOME > BANDAI OFFICIAL TOY SHOP > 「CSM 変身ベルト ダブルタイフーン」発売記念 スペシャルインタビュー
CSM変身ベルト ダブルタイフーン発売記念 『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋さん スペシャルインタビュー
『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
●『仮面ライダーV3』放送50周年を記念し、「CSM変身ベルト ダブルタイフーン」の発売が決定しました。こちらにある商品見本をご覧になってのご感想はいかがですか。

これまでにもV3変身ベルトの商品が出たと思いますが、ここまで「本物」の雰囲気に近づけたものはなかったのではないかと思います。ベルト部分や、V3ホッパーのホルダーに「本革」が使われているのも驚きですし、ダブルタイフーンの中にさまざまな「音声ギミック」が仕込まれているというのも、すごいと思いました。

● 変身効果音と共に、力と技の風車=ダブルタイフーンが回転・発光すると同時に、中央のレッドランプが点滅します。そして仮面ライダーV3の「切り札」というべきエネルギー全放出=「逆ダブルタイフーン」をイメージし、風車が逆回転するギミックも備わっています。

テレビだと、通常とは別にベルトを準備して「逆ダブルタイフーン」を撮っていたと思います。この商品だと、通常回転と逆回転がひとつで出来てしまうんですね。当時よりも優れているわけですね(笑)。

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
● 50年前、テレビで『仮面ライダーV3』を観ていた子どもたちは、風見志郎による「変身ポーズ」のカッコよさにシビれ、夢中で変身ポーズのマネをして遊びました。今回の「CSM変身ベルト ダブルタイフーン」を購入した『V3』ファンのため、宮内さんから変身ポーズをカッコよく決めるコツを教えていただけますか。

V3・風見志郎が大好きなみなさんは、もう変身の形はご存じだと思いますから、こういう動きですよとご説明はいたしません。呼吸を一度整えて、腕を構えるのですが、宮内はそこで身体をひねり、ナナメに構えるんです。そこで「ムンッ!」と気合いを入れ、ゆっくり腕を回していく、宮内にとって変身は重要な見せ場ですので、ここでの力の「溜め」を大事にしています。

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
● 一連のポーズに入る前の「気合い」と「溜め」が重要なポイントなのですね。

風見志郎の変身ポーズは、大野剣友会の殺陣師・高橋一俊さんに教わりました。高橋さんいわく、変身とは横綱力士の「土俵入り」のようなものなんだそうです。みんなが自分に注目する中、堂々と手を広げ、見得を切る。まあ、僕は心の中で「俺だ俺だ俺だ!」と思いっきり自己主張していますけどね(笑)。デストロンの怪人に向かって、闘志をみなぎらせて「行くぞ!」という気迫が感じられれば、それが風見志郎の「変身」になるんです。

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
●「変身V3」というかけ声のカッコよさも、風見志郎の大きな魅力のひとつですね。今回の「CSM変身ベルト ダブルタイフーン」には、変身のかけ声やV3の必殺技など、宮内さんによる新規収録の音声が多数入れられているとのこと。宮内さんは「変身V3」のかけ声のとき、語尾を「イ」ではなく「ア」で伸ばし、「変身、ブイスリィィァァァァア!」と発音されるのがとても印象的ですが、これはどのようにして編み出されたのですか。

最初のころは「変身、ブイスリー!」とふつうに叫んでいたのですが、音響効果でエコーがかかるんですね。一度、敵にやられてやられて、「ブイスリー」と言えないくらい疲弊したというイメージで、「変身、ブイスリャアア!」と叫んだら、エコーがきれいに響くなと気づいたんです。これはいいと思って、次は意識的に語尾が「ア」に近くなるよう発音してみました。回を重ねるごとに「溜め」を長くしていき、最後のほうは「ムンッ! へんっ……しん、ブイスリィィァァァア!」という風になりました。今回の商品では、そういう部分に注意して、よく聴いてもらいたいですね。

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
● 台本では怪人と向き合った直後に変身している場面でも、宮内さんは出来る限り風見志郎としてギリギリまで戦い、絶体絶命となったタイミングでV3に変身する、というスタイルを心がけていたそうですね。

テレビを観ている子どもたちが、「風見志郎、早く変身しないと怪人にやられちゃうよ……」とハラハラしてもらうため、なかなか変身せず戦っていました。さんざんやられて、傷だらけになって、もうダメだ! というところまで来て初めて、ドーン! と「変身」するから、仮面ライダーV3の力強さが際立つわけです。でも、正直言って、変身ベルトを着けるのはイヤでしたね。なぜなら、V3になってしまうと僕の出番がなくなりますから(笑)。なるべく変身前のアクションを思いっきりやりたいと思って、台本ではすぐV3に変身するところでも、できるだけ風見志郎として戦っていくことを心がけていました。

● また、オートバイに乗っている宮内さん=風見が運転中に立ち上がり、道路を走行しながら変身ポーズを取るという驚愕すべきシーン(第12、16、39、40話)もありました。これはおそらく今回のCSMを購入された方でも、非常に危険なのでやってはいけないことですが、当時ここまでオートバイを乗りこなした宮内さんの度胸とテクニックには、まったく恐れ入ります。

750CCのオートバイは重くて安定感があるので、乗っているうちに「これ、実際に走らせながら立ち上がって変身できるな」と思い、提案したんです。ちゃんと本人だとわかるよう顔をしっかり映してもらい、車輪もちゃんと回っているのがわかるようカメラを引いて、そこでスッと立ち上がって変身ポーズを取りました。最初はポーズを決めたあとすぐV3に変身していましたけど、第39話あたりになると、「トオッ!」とジャンプするカットにつなぐため、両手を上に上げる動きまでやってますね。まあ、あそこまで使ってもらって、その直後「おっとっと!」ってすぐハンドルをつかみますけど(笑)。

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋
●「CSM変身ベルト ダブルタイフーン」に収録された、風見志郎のセリフの中で特にお好きなものは何ですか?

全部です! 久しぶりに風見志郎としてセリフを収録しましたが、自分としては50年前と変わらない声が出せたと思います。もしかしたら、あのころよりもいい声が出ているんじゃないかな(笑)。

●「CSM変身ベルト ダブルタイフーン」がお手元に届いたら、宮内さんは商品をどのように楽しまれますか? 

僕は今でも、仮面ライダーV3やアオレンジャー、快傑ズバットなどヒーローを愛してくださる全国各地のファンの方々と交流しています。風見志郎をイメージした紺のシャツ、白ベスト、白ジーンズという格好で行くのですが、今度はこのベルトを身に着けて出てみたいな、と思っています!

『仮面ライダーV3』風見志郎役 宮内洋

©石森プロ・東映 ©「仮面ライダーV3」PROJECT