手のひらに載せて胸キュンして欲しい!
格好良い雰囲気と可愛いが融合した「るかっぷ」の“エース”
るかっぷ
企画開発:すがっちP
原型師:エムアイシー 枕 慈童
Q.出場されるブランドについて教えてください
- すがっちP
- 「るかっぷ」は、「見上げる見守るフィギュアシリーズ」として株式会社メガハウスが手がけるディフォルメフィギュアです。ブランド名は「look up(見上げる)」から来ている造語で、手のひらサイズでボリューム感のあるフォルム、お座り&見上げポーズでデスクなどに置いた時に目が合うようになっているのが特徴です。今年で4年目の新興ブランドで、ONE PIECE 造形王頂上決戦も初挑戦です。
Q.今回、枕さんとタッグを組もうと思った理由を教えてください。
- すがっちP
- ONE PIECE 造形王頂上決戦には、「るかっぷ」ブランドから原型師の枕さんと具志ともえさんに出場いただいています。お二人ともエムアイシー所属の原型師さんで、これまでも「るかっぷ」シリーズを何作かお願いをしていました。その縁から、今回の参加をお願いしました。
Q.参加が決定したときの意気込みを教えてください
- 枕
- 原型製作会社所属なので、普段は名前を表に出すことが少なく、「来年で原型師歴20年だけど、長く続けていると、こんなこともあるんだな!」とビックリしました。とても華々しい場に、さらに『ONE PIECE』で出場できることがすごく嬉しかったです。私は特に人間をつくるのが好きで、人間の魅力を凝縮したのがディフォルメだと思っています。なので、ONE PIECE 造形王頂上決戦を通じて、ディフォルメフィギュアの良さが伝わると良いですね。
Q.今回造形したキャラクター、シーンを選んだ理由を教えてください
- すがっちP
- 「るかっぷ」シリーズではすでにルフィやサボをリリースしていて、そうなるとエースも欲しいとなりますよね。ただ、エースは伝説的なキャラということで、なかなか商品化のタイミングに恵まれず……。それが今回、ONE PIECE 造形王頂上決戦への出場という今しかないタイミングだったので、ついに念願を果たすことができました。
Q.キャラ・シーンが決定した際の感想を教えてください
- 枕
- エースは原作登場時からニヒルで格好良い男感がすごくて、本当に好きでした! “「るかっぷ」のエース”という原型は私がつくる一つしかないわけで、こんな花形となる原型を依頼していただけて嬉しかったです。もちろん、その分緊張もするんですけど。
Q.ブランド開発担当者とは、どのような会話を重ねて制作を進めてきたのでしょうか?
- すがっちP
- そもそもエース自体が、造形としてはかなり難しいキャラだと思っています。それは思い入れという意味でもそうですし、絶妙な顔立ちをしているんです。あの格好良い雰囲気を保ったまま、やんちゃで可愛い感じにディフォルメするのは難しいだろうな、と。
ですから、髪の毛のニュアンスやカーブ具合までかなり細かく修正をお願いしました。また、造形の元絵を担当するイラストレーターさんに原型での顔のバランスへのアドバイスを積極的に伺ったりして、「これだ!」という着地点を探していきました。
- 枕
- 髪の毛のウェーブひとつとっても、原作で数多く登場するエースの中のどのニュアンスを表現していくのかを探りながら、試行錯誤を繰り返しました。また、特に顔の印象を大きく左右する目の位置を決めるのが一番難しかったです。尾田先生のデザインされた魅力的なキャラを、「るかっぷ」として最終的に可愛くディフォルメして表現するというのはすごく難しいんですよね。
Q.原型師さんの特性や作家性はどんな点にありますか?
- すがっちP
- 今回かなりいろいろな修正をお願いした中で、指示への反映が早くて変化に対応するのが上手な方だと思いました。「『るかっぷ』のこの過去作を参照してください」といった指示を送ることがあっても、うまく拾って反映してくださったので、最終的にすごく良い形になりました。
Q.現状の仕上がりについて、率直な感想を教えてください
- すがっちP
- いろいろ苦労した甲斐もあって、“「るかっぷ」のエース”としてベストなものが出来たと思います!
- 枕
- エースは帽子や髪飾りなど装飾も多くて、すごく可愛い仕上がりになりました。本当につくっていて楽しかったです。原型はデータで制作しているので、早く最終的に出力された完成品を手のひらに載せて胸キュンしたいです(笑)。
Q.こだわりのポイントを教えてください
- すがっちP
- 「るかっぷ」ではリラックス感を重視していることもあって、当初は帽子がない状態で制作を進めていました。そんな中、メガハウス社内にはデスク周りがすべてエースで埋め尽くされているほどエース好きの先輩がいて、その人にも一回見てもらおうと思ったんですね。するとその先輩は「帽子がない状態だとどうしても頂上決戦編を思い出してしまうから、背中についてるだけでも帽子はあったほうが、私は好き」と。当然、帽子の分コストも上がりますが、確かに帽子はあったほうが冒険してた頃のエースの雰囲気が出せて良いと思い、最後に急きょ追加することにしました。たくさんの方のエースへの愛で出来上がった作品だと思っています。
- 枕
- 帽子を追加したことで首の可動に干渉しないように調整する必要はありましたが、絶対に帽子はあるほうが可愛いですよね。あと、「るかっぷ」は実際に手のひらに載せて、こっちを向いてもらった時の気持ちが一番大事です。「推しと目が合った!」という感覚になって初めて完成します。
Q.今回の頂上決戦で特に負けたくない人や、ライバルはいますか?
- 枕
- 同じ会社に所属している具志ともえさんは会社の席も隣同士で、企画段階の「るかっぷ」コンセプトを見た時には「推しのこれ欲しい!」って話を一緒にした思い出があります。彼女とは大学も一緒で、私のほうが少し先輩でもあるんです。私は絶対にエースのほうが可愛いと思うので、これは負けられません!(笑)
Q.ズバリ、優勝できると思いますか?
- 枕
- 作品を見て、どこを魅力に感じるかは本当に人それぞれだとは思います。でも、“可愛い”という点では絶対に勝てると思っているので、ぜひ“可愛い”が好きな人は「るかっぷ」に投票をお願いします!
Q.最後にメッセージをお願いします。
- すがっちP
- 「フィギュア自体が生きているように作る」というのが「るかっぷ」全体のコンセプトでもあります。「るかっぷ」と写真を撮る時は、自分の子どもやペットのように、好きな誰かを撮影するという気持ちになれるんです。エースをおうちにお迎えすれば、一緒に暮らすような感じで毎日触って動かす姿が見えてくると思います。気になった方は一度楽しんでみてほしいです。
- 枕
- 手のひらに載るサイズ感なので、連れて歩くには本当に良いんですよ。また、ソフビ素材というのも触ってみてグッと来ます。実際に手に取ってみると「るかっぷ」の魅力が伝わるはず。ぜひエースを、ルフィたちと並べてもらえたら嬉しいですね。