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CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2 発売記念仮面ライダーファイズ/乾巧役 半田健人氏が語る スペシャルインタビュー
●『仮面ライダー555』放送20周年を記念し、2016年に発売された「CSMファイズギア」が「ver.2」となって新たに登場します。プロップ現物を参考にし、リアルさを追求した造型面の改修に加えて、今回の「ver.2」では収録音声も一新し、7年前の「ver.1」よりも劇中に近い音声に変更されているそうですね。

7年前よりも多くのセリフを今回の商品のため、新たに収録しました。本来なら、前回のセリフを使いまわしてもいいようなものまで全部録り直しています。こういうところが、今回の商品を前よりも高いクオリティにするぞ、という作り手の気合いの感じられるところだと思います。

● 7年前と現在とでは、半田さんがセリフを収録する際に何か変化があったりしましたか。

7年前にセリフを収録したときは僕の自己解釈といいますか、与えられた台本にそって自然な感じで言葉を発していました。しかし今回、ディレクターの方に言われたのは「劇中から抜き出したひとつひとつのセリフを聞いてから」収録するということ。これはつまり、僕の声のトーンや間を20年前の『仮面ライダー555』放送当時に近づけることなんですね。「たっくん」と呼ばれていた若者の声に寄せなければいけない。すべてのセリフに対して、声のトーンを当時に合わせているのが今回の大きな特徴です。だから7年前よりも声が少し若くなったと思います。

● 現在の半田さんは渋い低音ボイスが魅力ですが、20年前の乾巧の声を意識的に出す際に難しかったことはありますか。

『555』に出演しているころは新人でしたから、単純に芝居がヘタだったんです。初々しさが当時のトーンを生んでいるのであって、それを20年後の僕が再現しようとしても限度がありますよね。ただ、取り組む気持ちとしては極力20年前に戻して、乾巧の言葉として使ってもらえる声を出そうと意識しました。

● 「ver.1」と「ver.2」でどこまで巧の声が変化しているか、ver.2の音声を早く確認してみたいですね。

少々わざとらしく若者を演じているかもしれませんが(笑)、そういうところも含めて楽しんでもらいたいです。

● ver.2の商品サンプルを手に取られてみて、興味深い部分はありますか。

音声ギミックもいろいろ追加されている点ですね。前の商品に入っていなかったのが意外だなと思えたのが「変身解除音」でした。解除の効果音があるとないとでは、臨場感が違ってくると思いますから。あと気になるのは、ファイズが必殺技を決めた後に浮かび上がる「φ」マークを投影するプロジェクターの存在です。一見、ファイズギアの一装備のような外見をしていますし、本編未使用のアイテムっぽい感じがあって、ファンの方々にも響くんじゃないかと思います。

●2016年のインタビューで半田さんは「周りの方に伝えたいんですけど、『コレ、何に使うの?』って言葉だけは言わないようにしてほしい」とお話されていて、玩具コレクターの方や仮面ライダーファンの方から大きな反響がありました。そんな声は半田さんの耳に届いていますか?

評判いいよ、みたいなことは聞いていました。しかし僕は別に狙ってそんなことを言ったわけじゃなくて、僕自身もこっち寄りの人間というか、コレクター気質がありますからね。最近は利便性ばかりが重視され、作業も出来るだけ無駄を省く、効率の部分が先だっています。確かに無駄なことはなくてもいいかもしれないけれど、すべてそれが正しいわけではありません。合理化ばかりの世の中って、面白くないですよ。特に「趣味」のものに関しては自分の直感を信じて、欲しいと思ったモノは買ってもらいたいです。思うに、人間は欲しいものがある瞬間、「これが欲しい」と思ったときが一番幸せなんですよね。実際に手に入れるときじゃないですよ。お金を払う段階に来るとわりと冷静で、むしろ「ホントにこれでよかったのかな」とか考えたりもしますし(笑)。玩具に限らず、車でも家でも楽器でも、これいいな、欲しいな!と思ってアレコレ調べたりする、その瞬間がもっとも幸せ度が高いと思います。

● 商品購入の基準として「レビュー評価」や「クチコミ」を気にされるファンの方もいらっしゃると思いますが、半田さんはどちらかといえばご自身の「欲しい」という気持ちのほうを大事にしてほしいということでしょうか。

そういう思いは絶対にあります。これは流行っているから買っておこう、観ておこうというのもひとつの方向性ですけど、ちゃんと自分に向き合ったものを選び、楽しむほうがいいですよ。僕なんて、誰でも知ってるアーティストの作品より、全然人気のない、何でこんなの作ったんだ、みたいなレコードに心惹かれたりしますから。

● 「CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2」をご予約してくださった方へ、半田さんからメッセージをお願いします。

今回の「ver.2」は、前と同じ商品が2つあるという感覚ではありません。まったく別のものとして受け止められるはずです。昨今、サブスクを筆頭に「無形」のサービスが重宝されていますよね。これの良い部分はモノがかさばらない、整理しやすい、そもそもモノがないから捨てることもない、そして何より経済的にも優しい。しかし、人間には五感があります。「実物」の商品を手に取って、見たり聴いたり触ったりしたとき、作り手の方々の思いを直接感じ取ることができます。このような変身ベルト商品は、所有しなければ楽しめない貴重なホビーですので、『仮面ライダー555』が好きな方はぜひとも入手して、部屋に飾るでもよし、巻いて遊んでもよし、大事に保管するもよし、ご自分なりの楽しみ方を見つけていただきたいです。

©石森プロ・東映