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HOME > BANDAI OFFICIAL TOY SHOP > CSMディケイドライバーver.2&ケータッチ発売記念 仮面ライダーディケイド/門矢士役・井上正大氏 スペシャルインタビュー
●CSMディケイドライバー発売から7年、全面リニューアルを施した「ver.2」が発売されることになりました。前回よりもディテールアップした本体に加え、BGMやセリフといった音声ギミック数も飛躍的に増えています。

作られた方たちの「本気」を感じました。サンプルを見て、あまりの本気度にびっくりするしかなかったです。そもそも前回のCSMディケイドライバーが発売されたこと自体、僕にとっては不思議な出来事でした。テレビ放送が終わってずいぶん経つ『仮面ライダーディケイド』の商品をまた作る、しかも「大人向け」だと聞いて、ずいぶん思い切ったことをするなと驚いていました。あれから7年経って、またこうして新たな商品が誕生したことに、驚きと喜びを感じています。

●ディケイドライバー ver.2で、特に「ここが凄い」と思われたポイントは?

中央にあるサークル部分の金属感は、以前のCSMと変わらぬクオリティですよね。そして、透明だった中心部のクリアパーツが「赤」になっているところに目が行きました。これは、撮影当時に仮面ライダーディケイドが身に着けていたベルトと同じイメージなんです。前回のCSMでもかなり凄いと思っていたのに、今度のver.2はそれ以上の「高級感」がありますね。

●今回は、門矢士の名セリフを新規収録していて、おなじみのBGMと組み合わせて再生する機能が備わっているのも重要ですね。

収録用の台本をいただいて読んだときは、セリフのあまりの数にとにかく驚きました。演じる自分もまあまあ大変なんですけれど、この数のセリフを全話から抜き出し、台本にまとめた方の苦労は計り知れません(笑)。これは簡単にできることではない。どんな思いでこんな分量のセリフを入れようとしたのか、そちらのほうに関心が行きました。とにかく最高の商品を作りたい!という気持ちを強く感じたので、こちらも最高のものにしようと気合いを入れました。

●12年前となる2009年に放送されたテレビシリーズのセリフを再現した際、どんなことを思われましたか。

同じセリフ回しを再現するため、テレビシリーズの音声をお手本として聞いたのですが、ひとつひとつ聞くたびに昔のことを思い出しました。セリフの内容やリズムは覚えているものもあったので、収録そのものはそれほど引っかかることなく、スムーズに進行できました。ときどき言葉の区切り方が違ったりすると、すかさずチェックが入って録り直しになったのですが、担当の方のこだわりがとにかくすごかったですね。そのおかげで、今回はディケイド=門矢士としてやりつくしたと言っていいほど、完成度の高いセリフが収録できているはずです。

●士といえば、いくつもの「ライダーの世界」で敵に向かって堂々と「名文句」を決めるシーンが印象的でした。井上さんの思い入れが強いのはどんなセリフですか?

今回痛感したのですが、士は本当に「長ゼリフ」が多いんですよ。敵に向かって言い放つ「説教」セリフの数々。第3話の「違うな……、この男が戦うのは、誰も戦わなくていいようにするためだ! 自分ひとりが闇に堕ちたとしても、誰かを笑顔にしたい。そう信じてる! こいつが人の笑顔を守るなら、俺はこいつの笑顔を守る! 知ってるか、こいつの笑顔、悪くない」いきなり長いですね。今回、テレビシリーズで士が巡ったライダーの世界で放った「説教」セリフがかなり入っていますから、期待していてください。決めゼリフ的なものでは、特に「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ! 変身!」がもっとも印象に残っています。士を象徴するセリフなので、できる限り当時の言い方に寄せようとこだわりました。

●当時を思い出して懐かしさを覚えたセリフはありましたか。

『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』のセリフ「夏海……、ユウスケ……、海東……」ですね。士が仲間の名をただ呼ぶだけなのですが、とても情感が込められていて、好きなシーンです。口にした瞬間、映画を撮影していたときの思いがふっと甦ってきました。『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』での「ライダーとスーパー戦隊。この戦いで負けたほうが滅びる」というセリフもありましたが、セリフだけ抜き出すとすごいことを言っていますよね(笑)。仮面ライダーだけでなく、スーパー戦隊の世界にも足を延ばしているディケイドならではのセリフでした。

●「CSMディケイドライバー ver.2」と一緒に楽しむことができる「CSMケータッチ」、「CSMライドブッカー」や、新規のカードも新たに登場します。

前回のCSMディケイドライバーを購入されていたファンの方からよく聞いたのは「ドライバーとセットで遊ぶことのできる大人向けのライドブッカーがほしい!」という意見でした。当時はブレード部分が短い玩具商品しか出ていませんでしたから。サンプルの剣のバランスは実際のプロップ(撮影用小道具)と同じ感覚で、これなら完璧だなと思いました。CSMディケイドライバー ver.2とのセットで販売される「ケータッチ」も、以前のDX版とはゴージャス感が違います。玩具を超え、プロップを超えたクオリティというか、モバイルツールの実機としてこういうデザインのものを売り出せばいいのに、と思うほどです。

●CSMディケイドライバー ver.2を用いて、士の変身ポーズをカッコよく決めるコツがあれば、教えてください。

7年前のインタビューでは「力を抜いて、カードをドライバーに装填する動きもスムーズなアクションで」とアドバイスしています。同じように、カードを入れたドライバーを「ガチャン」と90度回転させるときも、力を入れずスムーズにできるようにしてほしいところです。僕は『ディケイド』出演にあたって、第1話の前にあの「ガチャン」を1000回くらい練習していました。うまく変身ポーズが決まるかどうかは、練習の回数にかかっています。でもあまり本気で練習しすぎると、カードが曲がってしまいますから、そこは気をつけてください(笑)。

●それでは、CSMディケイドライバー ver.2を購入してくださる『仮面ライダーディケイド』ファンのみなさんに、ひとことメッセージをお願いします。

もう「感謝」のひとことしかありません! 今回、初めてこちらの「ver.2」を買ってくださる方もありがたいですが、もしかしたら7年前の「CSMディケイドライバー」をお持ちなのにも関わらず、「ver.2」も……という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。今回の「ver.2」のクオリティを求め、この良さを理解してくださっている。これは相当『仮面ライダーディケイド』への愛が深い方だと思います。7年の歳月を経て、さらなるクオリティーの高みに達した「CSMディケイドライバー ver.2」を手に取って、感激してくれる方がいったいどれだけの数いらっしゃるのか、ぜひ自分の目で確認してみたいです。

© 石森プロ・東映