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2018.06.25 Mon ORE JOURNAL独占『仮面ライダー龍騎』メインキャストインタビュー 特集

ORE JOURNAL独占 『仮面ライダー龍騎』メインキャストインタビュー
仮面ライダー龍騎 城戸真司役 須賀貴匡氏 × 仮面ライダーナイト 秋山蓮役 松田悟志氏

「CSM」シリーズは放送当時発売されていたDX版「変身ベルト」を、最新技術を用いて大人のユーザー向けにリメイクするシリーズです。『仮面ライダー龍騎』(2002年)の変身ベルト「Vバックル」と各ライダーのカードデッキは、2005年に「Complete Selection 仮面ライダー龍騎 Vバックル」として商品化されていましたが、今回はより劇中の「本物」に近づけるよう原型からリニューアルを行って、よりパワーアップした商品になりました。今回、CSM第20弾として「Vバックル」が発売されたことについて、率直なお気持ちを聞かせてください。

須賀全体の作りが「本物」っぽいですね。

松田手に取ったときのサイズ感も、ちょうどいいです。

須賀なんといっても、僕たちのセリフがこのベルトから聞こえてくるっていうのが嬉しいよね。けっこう、ドキドキします。

松田ベルトを巻くと、お腹のほうから音声が聞こえてくるわけですよね。

須賀さっきセリフをたくさん収録してきましたけれど、お決まりのセリフだけじゃないんだよね。ストーリーの展開に沿った真司や蓮のセリフが、ベルトから順番に聞こえてくるんでしょう。これってすごいなあって思います。

今回の商品では、13人の仮面ライダーそれぞれのカードデッキはもちろん、「龍騎・ブランク体」や『仮面ライダーディケイド』に出てきた「仮面ライダーアビス」のデッキも付属することになりました。それぞれのライダーのカードデッキを装填した状態でボタンを押すと、各ライダーのセリフが再生される仕組みとなっています。ここで、お2人が特に印象に残っているセリフを挙げるとしたら、どんなものになりますか?

松田さっき録っていて、とても印象的だったセリフがあります。第21話での「気が変わった。龍騎は俺が自分で倒す。だから横から汚い手をだすな。それともう一つ。こいつの前にまずお前を倒すことにした」。これは浅倉(仮面ライダー王蛇)に言ったセリフです。2つ目は、第14話で真司を指して言った「確かにこいつはバカだが、俺やお前よりマシな人間かもな」です。このセリフもすごく心に残っています。蓮と真司は、本来なら敵対していなければならないライダー同士なのですが、行動を共にするうちに、真司をかばい出すという。2人の関係が変化するきっかけになった言葉なんですね。3つ目は、夏に公開された劇場版「EPISODE FINAL」からも選びたいですね。優衣に言った「優衣、お前の言う通り、神崎士郎は俺達を騙してるのかもしれない。だが、俺は戦う。それ以外に無いんだ。たとえ可能性が1%でも、俺は神崎との約束を信じる」というセリフ。劇場版については、テレビ放送の途中にもかかわらず『龍騎』の「最終回」を描くということもあって、かなりテンションを高くして撮影に取り組んでいたので、思い入れも強いです。

須賀僕はまず第1話、龍騎がブランク体で出てきたとき、唯一の武器である刀が折れてしまって「折れたーーッ! どわぁぁぁ!」って驚くセリフです。アフレコのとき初めて、スーツアクターをされている高岩(成二)さんの演じる龍騎のアクションと芝居を観たときに、「あっ、こういうキャラクター設定なんだ」とわかりやすく表現されたカットだと思ったんです。次は第4話。真司が蓮に、自分が戦う理由を尋ねられたときの「借金! お前への借金3万。とりあえずそれを返すまでは死なないよ、たぶん……。それでどう?」です。「どう?」って、蓮に聞くというのが面白いですね。蓮と真司との関係性がよく出ているセリフだなあって、さっき収録していて思いました。最後は僕も劇場版から「死ぬなよ、蓮」というセリフを挙げておきたいです。

松田真司の「折れたーーッ!」は、確かに俺もめっちゃ覚えてるわ。

須賀真司はまったくの素人として、たまたまライダーになったわけでしょう。そういうキャラクターがすごく強調されていて、印象に残っています。いわゆるヒーローらしい、カッコいい役割は、蓮が受け持っていましたから。

仮面ライダー龍騎 城戸真司役 須賀貴匡氏 × 仮面ライダーナイト 秋山蓮役 松田悟志氏

今回、須賀さんと松田さんには劇中のセリフをたくさん収録していただきました。参考として『龍騎』の当時の音声をひとつずつ聞いていただいたのですが、16年前のご自分の声を改めて聞きなおして、どんな感想を持たれましたか?

松田なんか、声が高かったなって思いました。

須賀わかるわ〜。当時の自分のキャラクターの「モノマネ」をしている感覚があったよね。

松田まさにそのとおり。

須賀声の質が変わったんだろうね。20代という年齢的なものもあるだろうし。

松田『龍騎』の後、須賀っちも僕も舞台を経験して、その中で発声の訓練ももちろんするんですよ。そうなると音域が広がっていくんですけれど、年齢的なものもあって、あまり上には広げないで、下にどんどん広がっていく。そういう訓練をしてきたので、昔の自分の声を聞いたとき余計に「高ッ!」と驚くんだと思います。

須賀僕もそう思いました。しかもあのころの真司って「ハネた」キャラクターですから、今の自分が当時の真司になりきって声を出すのは、ちょっとしんどかったな。もちろん、懐かしいという気持ちが強いんですけど、肉体的なキツさがあったという(笑)。

松田「オーイ、ロン!」とか「レン!」とか叫んでいた、あのときの真司の声を思い出しますよ。やっぱり、気持ちを込めて演じていたあの頃の濃密な時間を回想してしまうので、当時の音声をサンプルとして聞いたときは、ぐっと心にこみあげるものがありました。

須賀わかるわかる。このセリフはあのシーンのとき、しゃべったんだよな〜って。

『龍騎』のライダーたちは、Vバックルにそれぞれのカードデッキを装填することで変身を完了しますが、その際に独自の「変身ポーズ」を取ります。本商品を身に着けて、変身ポーズをカッコよく決めたいというファンの方たちに向けて、お2人から変身ポーズのコツをぜひ教えてください。

須賀当時、アクション監督の宮崎(剛)さんからうかがったのは、龍騎のポーズは仮面ライダー1号で、ナイトは2号をモチーフにしているということでした。

松田そう言えば、そんなことを言われた記憶があります。ナイトの場合、グッと腕を前に向けるときのラインをキレイに出そうとしていました。

須賀龍騎の変身ポーズはいたってシンプルで、右腕を伸ばすだけなんです。でも大人の方が変身するということですから、肩をグキってやってしまわないように気をつけてください。肩の関節を、よくほぐしてから変身してくださいね(笑)。

松田大人向けだからね。まずストレッチして肩をあたためてから、でお願いします(笑)。

須賀あまり張り切っちゃダメですよ、って(笑)。それが重要な気がします。「変身!」と言いながらビシっと腕を伸ばすという「キレ」も大事なので、あまり力を入れ過ぎずに!

仮面ライダー龍騎 城戸真司役 須賀貴匡氏 × 仮面ライダーナイト 秋山蓮役 松田悟志氏

最後にお2人から、本商品を購入される『龍騎』ファンの方々へメッセージをお願いします!

須賀撮影現場などでご一緒するスタッフや俳優さんの中に「子どものころ『龍騎』を観ていました」って僕に話してくれる人が多くなってきて、本当に『龍騎』という作品は多くの人から愛されていたんだなと痛感します。そういう方々が、これからも『龍騎』を愛してくださり、作品を後世に残していってもらえたら、すばらしいと思っています。みなさん、本商品ともども『仮面ライダー龍騎』を今後も可愛がってあげてください!

松田放送から16年もの月日が経ち、このような大人向けの、かなりの高額商品を出すことができるなんて、本当にすごいことだと思います。他のコンテンツには真似ができない、まさに「仮面ライダー」シリーズの力、そして『仮面ライダー龍騎』の人気を実感することができました。これもひとえに、『龍騎』を応援してくださる方々の情熱があってこそです。もう「感謝」の言葉しかありません。本当に、ありがとうございます。

仮面ライダーゾルダ 北岡秀一役 小田井涼平氏 × 仮面ライダー王蛇 浅倉威役 萩野崇氏

CSMの第20弾として「Vバックル」が発売されたことについての、率直なお気持ちを聞かせてください。

萩野ひと目見て、よく出来ているなと思いました。撮影当時に使っていた本物のベルトよりも、作りこんであるんじゃないですか。

小田井実際のベルトとサイズ的にぜんぜん変わらない、”ホンモノ感”があります。商品を見て感激したのは、この腰の部分のディテールの精密さです。

萩野これなら、コレクションとして部屋に飾っても、実際に身に着けてみても素晴らしい満足感が得られると思います。

小田井商品が発売されたら、ぜひこれを持ってイベントやサイン会にいらっしゃってほしいですね。ベルトの裏側にサインを入れさせていただきますから(笑)。

『龍騎』のライダーたちは、Vバックルにそれぞれのカードデッキを装填することで変身を完了しますが、その際に「変身ポーズ」を取ります。本商品を身に着けて、変身ポーズをカッコよく決めたいというファンの方たちに向けて、変身ポーズのコツをぜひ教えてください。

萩野僕から言えるのは、まずは「入り込む」ことですね! 「俺は仮面ライダーだ、変身するんだ」という気持ちになってしまうしかありません。僕は昨年(2017年)、『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフドラマ『仮面ライダーブレイブ』(東映特撮ファンクラブ限定配信作品)に浅倉役で出演して、15年ぶりに「変身」しましたけれど、もうめっちゃ恥ずかしかったですから(笑)。なかなか、慣れないと変身はできません。そういう恥ずかしさを飛び越えて、「俺は変身するぞ」という強い気持ちを持ってポーズを取ってください。そうしたら、いい変身ができるかもしれません。

小田井僕からのアドバイスは「イチかバチかで変身してください」ってことですね。『龍騎』ライダーの変身は、どう頑張ってもワンアクションではできないんです。正面を見ながら変身ポーズを取って、バックル部分にカードデッキを入れるという一連の動作は、必ずカットを割らないといけないんです。この一連でカットを割らずに全部できたのは、仮面ライダーベルデ(高見沢逸郎)の黒田アーサーさん(テレビスペシャル『13RIDERS』に登場)ただ1人だけでした(笑)。だからイチかバチかで、思い切ってやってみてほしいですね。

仮面ライダーゾルダ 北岡秀一役 小田井涼平氏 × 仮面ライダー王蛇 浅倉威役 萩野崇氏

当時の「DX」版から引き継いだギミックとして、本商品でもVバックルにカードデッキを装填したときに劇中と同じ効果音が鳴りますし、さらには「モンスターの接近」を知らせる音声や、長時間ミラーワールドにいることにより、身体が粒子化していく音声なども入っています。

萩野「変身!」と言ってカードデッキを装填して、テレビと同じ効果音が鳴ると盛り上がりますね。

小田井モンスターが接近した音が入っていると、もうそこからドラマが始まるような印象があります。

今回、小田井さんに北岡(ゾルダ)、萩野さんに浅倉(王蛇)のセリフを多数収録していただきましたが、お2人が特に印象に残ったセリフを挙げるとしたら、どんなものになりますか?

小田井いろんなところでキャッチコピーのように使われるのは、第4話での「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない」というセリフですね。これはゾルダを代表するセリフなのかもしれません。また、第46話で東條(仮面ライダータイガ)に言った「なあ、お前さ、絶対英雄になれない条件が1つあるんだけど、教えてやろうか。英雄ってのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ。お前いきなりアウトってわけ」というのも気に入っています。あとは、最終回で吾郎ちゃんに言う「それにしても、今日は天気が悪いね……。ゴローちゃんの顔が、見えないよ……」というセリフ。これも切ない響きがして好みです。

萩野浅倉のセリフもどれも好きなんですけれどね。あえて挙げるとすると、まず第17話の「イライラするんだよ……こんなところにいると」かな。そして第40話の「ここか、祭の場所は」なんかも印象に残っていますね。最終回での「何故だ…何故だ……何故だ……何故だ!」もいいですね。これって、浅倉が『龍騎』でしゃべった「最後」のセリフだったんです。

小田井浅倉の「イライラするんだよ」と「ここか、祭りの場所は」というセリフは、プレミアムバンダイでその文字をあしらったTシャツ(※)ができるほど人気がありましたよね。(※現在は販売終了)

萩野今回は、テレビのセリフだけでなく、スペシャルや劇場版のセリフも収録しているんですよ。収録していて「何だこれ?」と思ったのは、いかにも正義のヒーロー風に「俺たちは、仮面ライダーだ!」って叫んだときですよ。これって『てれびくん』(小学館)の全員プレゼントビデオのときのセリフだったんですね。王蛇の性格が、テレビと全然違うという。

小田井ゾルダや王蛇が龍騎の仲間だ!と言いながら、力を合わせて戦うってやつですね。これのアフレコのとき、鈴村(展弘)監督から言われましたから。「今まで(テレビ)やってきた設定、いったん全部忘れてください」って(笑)。

萩野今番外編ならではのキャラクター変更でした。テレビのことを忘れないと、あんなセリフ言えないですね(笑)。

仮面ライダーゾルダ 北岡秀一役 小田井涼平氏 × 仮面ライダー王蛇 浅倉威役 萩野崇氏

最後にお2人から、本商品を購入される『龍騎』ファンの方々へメッセージをお願いします!

萩野『龍騎』が終わってから、何度か玩具商品やゲームとかで浅倉=王蛇の声を収録させていただいたことがあるのですが、今回の商品では「放送当時の音声」を事前に聞かせてもらって、それに近い声を出すよう努めています。当時の声を再現するという「こだわり」があったので、今までの中でもっとも当時の声に近いものになりました。商品のクオリティも高いですが、音声のクオリティも最高です。本人が言うのですから間違いありません。みなさん、どうぞよろしくお願いします!

小田井この商品を購入される方は『仮面ライダー龍騎』という作品を懐かしんでくださる方が多いと思います。今回の音声収録によって、僕自身も当時のことを懐かしく思い出すことができました。ものすごく気合いの入った作りで、かなりの高額商品です。あのころの記憶、思い出を買いたいという人だけが購入するという、送り手の「媚びない」スタンスがすばらしいですね。ぜひ、みなさんの思い出の一品として、商品を楽しんでいただきたいです。