にふぉるめーしょんで挑む。
シールをフィギュア化した、こだわり満載のフィギュア。
にふぉるめーしょん
企画開発:片平 郁也
原型師:SEiiCHi
Q.出場されるブランドについて教えてください
- 片平
- 「にふぉるめーしょん」は、キャンディ事業部でウエハースシールとして出しているブランドで、ブランド名は「に」とうしん(2頭身)のディ「フォルメ」イラストで作品の魅力を表現するシールコレク「ション」からきています。今回は「にふぉるめーしょんシールからキャラが飛び出してきた」というコンセプトで、キャンディ事業部としては初の『にふぉるめーしょん ワンピース』のフィギュア化ということで出場しています。
Q.今回、SEiiCHiさんとタッグを組もうと思った理由を教えてください。
- 片平
- 今回のONE PIECE 造形王頂上決戦にてリアル部門の「S.H.Figuarts」で出場されている原型師の長汐響さんと上司が知り合いで、長汐さん経由でSEiiCHiさんをご紹介いただきました。SEiiCHiさんがプロの原型師になる前に趣味として作っていた『ONE PIECE』の原型を見させていただき、作品への愛やこだわりが伝わってきたのでお声がけさせていただきました。
Q.参加が決定したときの意気込みを教えてください
- SEiiCHi
- 僕は原型師としては3年目の新人です。そんな中で、歴史あるONE PIECE 造形王頂上決戦に参加するというのはかなり緊張しましたが、原型師としてはかなりのチャンスだとも思ったので、ぜひやらせてください!とお答えしました。
Q.今回造形したキャラクター、シーンを選んだ理由を教えてください
- 片平
- 「にふぉるめーしょん」の初のフィギュア化自体が新しい試みですし、アニメではルフィとバギーが新四皇に加わり、ユーザーとして注目しているタイミングでもあったので、チャレンジしたいという思いで選出しました。SEiiCHiさんにはルフィとシャンクスを担当いただいています。キャンディ事業部として初めてONE PIECE 造形王頂上決戦に乗り込むという意味で、新しい四皇のキャラを携えて歴史あるブランドに勝負を挑みにいくという気持ちです。
Q.キャラ・シーンが決定した際の感想を教えてください
- SEiiCHi
- ルフィとシャンクスは作中でも特別な存在で、思い入れのある人も多いキャラクターです。当然ながら、その分プレッシャーも感じました。それでも、優勝を狙っていこうと片平さんと話し合い、かなり熱い感じで制作が始まりましたね。
Q.どのような会話を重ねて制作を進めてきたのでしょうか
- 片平
- 「にふぉるめーしょん」という名前がつく以上、フィギュアの台座となる52mm角のスクエアシールの部分は変えずに、シールからキャラが飛び出してくる絵本のような見え方にしたいと考えました。加えて、キャラの飛び出し方も4人全員一緒だと面白くないので、キャラごとに個性を表現する形で飛び出させようと、SEiiCHi さんと相談しながら考えていきました。
- SEiiCHi
- 立体化するにあたって、シールイラストの印象を保ちつつ、ただそのままではなく、コンセプトに合わせてどれくらいアレンジが出来るのか。そのバランスを一番大事にして、アイディアを出しながら綿密な打ち合わせを重ねました。
Q.原型師さんの特性や作家性はどんな点にありますか?
- 片平
- SEiiCHi さんはご自身のこだわりももちろんある一方で、こちらの要望も汲んでいただけて、非常に柔軟な人だと感じました。また、キャラクターの性格などを踏まえて、「このキャラはもっとこうしたほうがいいんじゃないですか?」とアイディアもたくさん出していただきました。柔軟かつキャラクター愛に溢れた人だな、と。
Q.現状の仕上がりについて、率直な感想を教えてください
- 片平
- 今回の作品は『ONE PIECE』のフィギュア化であると同時に、シールをベースとした「にふぉるめーしょん」の立体化ということで、どんな作品になるのかをまだ誰も想像できていないはず。そして、実際にまだ世の中にない、見たことないものになっていると思いますね。
Q.こだわりのポイントを教えてください
- 片平
- ギア5のルフィは元となるシールイラストがポップなので、ポップにシールを破って飛び出してきています。シャンクスは、格好良くシールを切り裂いて出てきているイメージです。キャラクターよりも破れたシールが大きく目立ってもいけませんので、フィギュアとシールのバランス感はかなり気を使いました。また、「にふぉるめーしょん」では原型師・ミスターXさんの黒ひげとバギーも制作しているので、シリーズとしての統一感も尊重するようにしています。
さらに、シールはホログラム仕様となっています。特にギア5のルフィは特別なホログラムで作っているので、見る角度によって光り方も変わってきます。今回はその「にふぉるめーしょん」シールをフィギュア化しているので、その点も含めて注目していただけると嬉しいです。
- SEiiCHi
- 「にふぉるめーしょん」のシールには文字なども書かれていて、それもフィギュアで再現することを心がけました。シールも含めてひとつのキャラクターとなっているので、そういったところも楽しんでいただけると思います。
Q.今回の頂上決戦で特に負けたくない人や、ライバルはいますか?
- SEiiCHi
- 僕は長汐さんや岩倉圭二さん、山下マナブさんらの制作したフィギュアを飾るなど、みなさんに憧れてここまできているので、正直ライバルなんて言うのはおこがましい気持ちもあります。それでも、新人ならではの何でもありな感じで自由に暴れさせてもらえれば、と思っています。
Q.ズバリ、優勝できると思いますか?
- 片平
- 優勝、狙います! また、ユーザーの方はもちろん『ONE PIECE』の原作者である尾田栄一郎先生にも「これまで見たことのなかったものが出てきたね」と思ってもらえると嬉しいです。原作者も見たことがないフィギュアってなったら、面白いですよね。
Q.最後にメッセージをお願いします。
- 片平
- 「にふぉるめーしょん」のフィギュアとして、今回のONE PIECE 造形王頂上決戦が初めてのお披露目の場となります。今回の作品を見てお客さんがどう捉えるのか、みなさんのご意見も含めて非常に楽しみです。
- SEiiCHi
- 自分はフィギュアのコレクターでもあるので、お客さんとして「こういうフィギュアが欲しい」という気持ちがわかるという自負があるんです。制作側とお客さん側では見るところが違う部分もありますが、両者の目線を合わせて「欲しい!」と思ってもらえるようなフィギュアを作ろうと心がけましたし、片平さんともその視線を合わせながら制作を進めていきました。なので、必ず皆さんに満足していただけるものになると思います!