「とにかく可愛い!」
可愛くてダークで強いキャラでもあるペローナを、「るかっぷ」ならではの表現でギャップを感じてもらいたい。
るかっぷ
企画開発:すがっちP
原型師:エムアイシー 具志 ともえ
Q.出場されるブランドについて教えてください
- すがっちP
- 「るかっぷ」は、「見上げる見守るフィギュアシリーズ」として株式会社メガハウスが手がけるディフォルメフィギュアです。ブランド名は「look up(見上げる)」から来ている造語で、手のひらサイズでボリューム感のあるフォルム、お座り&見上げポーズでデスクなどに置いた時に目が合うようになっているのが特徴です。今年で4年目の新興ブランドで、ONE PIECE 造形王頂上決戦も初挑戦です。
Q.今回、具志さんとタッグを組もうと思った理由を教えてください。
- すがっちP
- 「るかっぷ」ではさまざまな作品のキャラクターを展開しているので、普段からいろいろな原型師さんに制作していただいています。具志さんは過去にも別作品で「るかっぷ」フィギュアを手がけていただきました。非常に可愛い作品を制作される原型師さんとしてお声がけしました。
Q.参加が決定したときの意気込みを教えてください
- 具志
- ONE PIECE 造形王頂上決戦は雑誌でも特集されるほど有名な大会なので、最初に話をいただいた時は「嘘でしょ!? なんで私が!」と驚きました。それと同時に「自分が出場するなんて、ちょっと怖いかも……」と怖気づく気持ちも強かったです。でも、会社の人や周りの人たちが「具志さんなら大丈夫だよ!」と応援してくれてるのを見て、勇気を出してお話をお受けしました。今はもうとてもワクワクした気持ちです。
Q.今回造形したキャラクター、シーンを選んだ理由を教えてください
- すがっちP
- 『ONE PIECE』の「るかっぷ」シリーズはすでにありますが、ONE PIECE 造形王頂上決戦に出るにあたって、できれば今まで作っていないキャラが良いと考えました。「るかっぷ」では比較的男性キャラを商品化することが多いのですが、華やかな女性キャラもすごく可愛く作れる自信があったので、ペローナは絶対に可愛いと思って選びました。
Q.キャラ・シーンが決定した際の感想を教えてください
- 具志
- ペローナに決まったということで、原作を改めて読み返して、今回制作するスリラーバーク編で城の中で巨大化するペローナを見ながら「これを“るかっぷ”で作るんだ〜」とフワフワ嬉しい気持ちでいっぱいでした。「るかっぷ」はディフォルメが効いていて、柔らかそうなほっぺや愛らしいシルエットは「可愛い」の一言につきますし、そばにおいて心通わせられるフィギュアなので作るのが楽しみでしたね。
Q.どのような会話を重ねて制作を進めてきたのでしょうか?
- すがっちP
- ペローナは特徴的な目をしているので調整が大変だと想定していました。そもそもフィギュアで目と前髪の重なり具合を上手く表現するのは難しい上に、「るかっぷ」はフィギュアと目を合わせるコンセプトが重要なブランドですから。でも具志さんのペローナは早い段階からとても良いバランスで、最初にあがってきたデータの段階でめちゃくちゃ可愛かったです。そこからは、柔らかい可愛さを表現するために細かい装飾などをあえて省略したり、顔のバランスとして縦を縮めてより赤ちゃんっぽさを出したりといった調整をお願いしました。
- 具志
- ペローナはツインテールが可愛いキャラなので、見上げた時にツインテールを含めた全体のシルエットが可愛くなる角度や大きさは何度かやり取りさせていただきました。
Q.原型師さんの特性や作家性はどんな点にありますか?
- すがっちP
- 以前に「るかっぷ」でご一緒した時も感じたのですが、ほっぺたやグーの手といったディフォルメフィギュアとしてのぷにっと感ですね。「るかっぷ」共通のフォーマットもありますけど、やはり原型師さんによって細かな形やニュアンスというのは違ってきます。具志さんの手がける作品は、ほっぺたや手の形に赤ちゃんっぽさがあって、すごく可愛いんです。
Q.現状の仕上がりについて、率直な感想を教えてください
- すがっちP
- めちゃくちゃ可愛く出来たと思うので、ペローナ好きの『ONE PIECE』ファンの方はぜひおうちに迎えて一緒に過ごしてほしいです。
- 具志
- ペローナはポップなキャラクターで、「るかっぷ」との親和性がとても高いと感じました。ツインテールや王冠がある分、他の「るかっぷ」フィギュアより少しボリュームも大きいですが、そのサイズ感も楽しんでもらえるような作品になったと満足しています。
Q.こだわりのポイントを教えてください
- すがっちP
- 「るかっぷ」は首を動かせるので、ペローナも見上げるだけでなく原作で巨大化して見下ろすような角度も再現できます。また、可愛くてダークで強いキャラでもあるペローナですが、この作品では「このポーズでうちにいたら可愛い!」というギャップを感じていただけると思います。ONE PIECE 造形王頂上決戦ならではというと、これまでの「るかっぷ」では衣装を細かくしすぎずにゆるい可愛さを表現していましたが、今回は衣装も非常に細やかな造形にしてもらっています。細かいながらも上手く省略をしながら「るかっぷ」っぽい雰囲気で作っていただきました。
- 具志
- 横から見ても前から見ても、またぱっつん前髪も含めて、どこを見ても“丸い”ということにこだわって形を詰めていきました。ブーツや太ももといった脚のラインもぷりっとした丸みを帯びて見えるように調整するところなどは、自分でも作っていて楽しかったです。
Q.今回の頂上決戦で特に負けたくない人や、ライバルはいますか?
- すがっちP
- 『ONE PIECE』のディフォルメフィギュアといえば、「ワールドコレクタブルフィギュア」や「ワンピの実」といった王道ブランドがあります。ディフォルメ部門だけでもいろいろなテイストがありますが、"可愛さ"ではどこにも負けたくないなって思っています。「るかっぷ」は可愛さ一本で勝負します!
- 具志
- 同じ「るかっぷ」で出場する原型師の枕慈童さんとは同じ会社で働いて、会社でも仲良くさせてもらっている一人でもあります。ですから、負けたくない気持ちもありますし、一緒に勝ち上がっていきたい気持ちもあります。
Q.ズバリ、優勝できると思いますか?
- すがっちP
- 急に現れて王道ブランドに立ち向かっていく変なブランドというのも、個人的には『ONE PIECE』っぽいかも、って思うんです。……さんざん大きなことを言いましたが、本当は初期のウソップくらいビビってます(笑)。
- 具志
- 参加する造形師さんを見ると本当に熟練の方たちで、ここに私が足を突っ込んでいいのかと思うくらいで。難しいかもと思ったりもしますけど、それでも楽しみながら、期待を持って戦いに臨みたいと思います。
Q.最後にメッセージをお願いします。
- すがっちP
- 社内からも「絶対に欲しい」と待望の声が聞こえる人気キャラのペローナなので、ぜひファンの方には楽しんでいただきたいです。また、ONE PIECE 造形王頂上決戦で「るかっぷ」を初めて知ったという人たちも応援していただけたら嬉しいです!