商品開発にまつわるエピソードや熱い想いを語っていただいた内容を一部抜粋!
メカニックデザイナー:海老川兼武氏(全体監修)
デコマスラボ :広瀬裕之氏(彩色担当)
バンダイコレクターズ事業部:
山本 剛(開発・設計担当)
ささき、AT(企画担当)
■METAL BUILDのこだわりとは?
AT 基本的なコンセプトが「金属を使用したハイエンドモデル」なので、合金であることが外から見てわかるようにしています。
とはいえ主張しすぎずにキラッと光るのが素敵なので、海老川さんにもその意図を伝えて、
装甲の隙間からフレームの合金が見えるようなかたちで造形しています。
――海老川さんの画稿にはない設定ですよね。
山本 そうですね。いわゆる機能のための合金ではなくて、「見せ合金」という使い方で、
デザインを損なわずに埋め込めるところを探して設計段階でやっています。あえてメッキの色はそのままにして、
素材の情報量を見せる。そういうものも含めて「合金らしさ」を狙ってやってます。
AT さらに、「見せ合金」じゃない合金部分にも色をのせたいという広瀬さんの提案をうけて、そうしましょうと。
広瀬 そういう意図で造形されているなと、塗っているときに気がついたので、そのままにはできないなと。
そんなことをしていると際限なくなっちゃうんですけどね。塗れといってるんですよね、造形が。そのままだとさびしそうなので(笑)。
海老川 名言ですね(笑)
山本 僕なんかは古い人間なので、合金のズッシリとした重さに「ロボットの説得力」みたいなものを感じるんですが、
最近の若い人は合金トイに触れることが少なくなっていると思うので、MBをきっかけに、そういった方にも合金に触れてもらいたいですね。
海老川 この合金の感触ってプラスチック製のトイでは味わえないですもんね。
山本 はじめはメッキをそのまま出したらオモチャっぽい部分が出て喧嘩するかと思ったんですが、そこはあまりなかったですね。
海老川 この合金と、塗装のキレイさの密度が小気味いいんですよ。MBのもうひとつの特徴である美しい塗装に関しては、
商品ごとに特徴が異なるので、後ほどお話させていただければと思います(※6月25日発売の電撃ホビーマガジン8月号にて!)
■METAL BUILDダブルオーライザーのポイントとは?
ささき 以前に発売されたダブルオーとオーライザーをセットにして、付属品と塗装を変更したものです。
新規パーツは、一体成形だった顎パーツを分割した部分で、塗りわけがきれいになるようにしています。
山本 ホントはいろんなところを新規パーツにしたかったんですけど、やりだすときりがないので今回はせめて顎だけ。
ささき そして今回最大のウリは、塗装とマーキングの変更ですね。
海老川 マーキングについてですが、エクシアのときには以前発売されたダブルオーのマーキングを指標に、
そこから間引いた感じで仕上げたので、ダブルオーからエクシアという、本来とは逆の系譜だったんですが、
今回はエクシアがあって、それを踏まえの新たなダブルオーという正しい系譜で考えることができたので、
そういう意味でも一味違ったダブルオーライザーとなっています。
エクシアを踏襲したことで、前回のダブルオーよりもエクシアに近い商品になっているというか、
違和感なく2機を並べることができると思います。実際、色がエクシアを踏まえて大きく変わっているので、
前回のダブルオーとはかなり違った印象を感じていただけると思います。
AT 前回のセブンソードの色は海老川さんのイラストの雰囲気に近いですよね。ちょっと赤めと言うか。
山本 まさにそれです。海老川さんのイラストの色をできる限り再現するようにしました。
AT 今回のダブルオーはアニメのイメージから引っ張ってきていたんですよね。
海老川 そこに広瀬さんが、細かいところまで塗りわけをプラスしてくれたりと、相当豪華になっています。
AT 以前のダブルオーでは塗られていなかったモールドも、今回はエクシア合わせで塗られていたりします。レドームの色とかも全然違いますね。
広瀬 前回のときは設定に合わせるコンセプトだったのですが、今回はエクシア合わせで密度を増して、ぎゅっと締まった感じになっていると思います。全体のツヤ感もだいぶ変わりましたね。
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9月発売のMETAL BUILDガンダムエクシアリペアの開発秘話
そしてMETAL BUILDの未来について語り尽くしています!